「蟻鱒鳶ル」読みは「アリマストンビル」、友人マイアミが名付け親です。2005年の着工以来、沢山の友人達に手伝ってもらいながら、植物のように、ゆっくりゆっくり出来ている小さなビルです。 蟻鱒鳶ルのコンクリートは、上質の砂とジャリを使い、水セメント比は37%、少しずつの量を箕で丁寧に型枠に入れ、一週間以上水をかけながら養生します。出来たコンクリートはギュッと詰まった感じです。ある研究者には「200年以上保つ」と言ってもらえました。 200年!!想像も難しいとても遠い未来です。 「蟻鱒鳶ルを200年残す価値のある建築にする」事は、凡才の僕にとって身震いし、足のすくむ仕事です。 でも、もう信じているんです。 蟻鱒鳶ルの在る未来を。
2012年1月30日月曜日
光
暗い空間に光が入る様は、きれいだ。
時間が無限にあれば(僕とて過ぎ去る時間にビビって慌ててるんです)一つ一つ本気で窓に向き合いたい、、。ついそんな事を思ってしまう。
きっとチョー楽しいんだ。
でもこの楽しみは次の世代に渡す。
俺はアルミサッシ既製品でゆく。
2012年1月29日日曜日
2012年1月28日土曜日
建築美意識?
コルビジェだライトだガウディだ見たこともない遠い国の建築にウットリ、ヘロヘロになる
むちゃくちゃ染まった。染まれば染まるほど建築がわかったような気になりのめり込んでいった。
理にかない豪快でビシュっとした構造。
細部まで徹底的に尽くされたデザイン。
裏表が無く論理的で正しい空間。
解放をイメージさせる光あふれる空間。
学生時代は、ヨダレを垂らすようにこういう憧れの建築に見いった。
建築美意識に洗脳されまくりだった僕は、蟻鱒鳶ルを作りながらその洗脳を一つ一つ取り外すことになる。
依りすがっているモノを自ら外し、オロオロする。
間抜けな図だけど、シュハリ王道である。
守ってきたモノをどんだけ破って、自分のモノを作ってゆけるか?
「窓問題」もこの美意識が立ちはだかってもごもごしてた。
もうホームセンターアルミサッシでスッ飛ばす。
と、ここまで書いてジョイフル本田千葉ニュータウン店。
アルミサッシがどうもいかん。半端にかっこいい。まづアルミ色が無い。ブロンズ色とか、シャンパンメタリック!とか、で、そんなに安くない。
基本性能がしっかりして安いの探さなきゃ。
窓
布団の中でその解がいけてるかどうかアレコレ考えてみる。
おそらくいけてる大丈夫。
基本は、基本に帰る事。
で次に、ここ数年で学んだ面白い感じを信じる事。
基本はこう考えてた。
まずコンクリートの洞窟か彫刻かわからんようなモノを作る。次に、その遺跡のようなモノを発見した人になったつもりになって、現代の技術で、住めるように工夫する。
ここを勘違いしちゃいけない。建築的な美意識とか持ち込んじゃいけない。
実用本意の器用仕事である。
人にもらうかホームセンターあたりで買える安いアルミサッシを、少々無理矢理にでもはめこんでいくのだ。
それでスタートさえ切れば、あとは火がつく、面白いやり方やあり方にニヤニヤ進めばいい。
ホームセンターが重要だ、カーネーション見たらジョイフル本田に行こう!
2012年1月26日木曜日
ソーリ
早稲田の建築を出ていて、やる事の多くに建築が絡む。アチコチで噂を聞く。絶賛する人、罵倒する人
僕は少し前からツイッターでフォローしていて、昨日、DOMMUNEでのトークショーを知りちょいと観に行った。
自分が躁鬱で、かなりダメなのだとサラリと語る。
自分の事をギマン無く素直に見つめ、学んだ事、出会った事、出会った人の事などを必死に(必死に!)考えて行動を重ねている。
言葉が連なっている。
全くちゃんとしている。リスペクト!
あと、
建築学科で建築学ぶと、いかにもな建築美意識を学び、ベットリ刷りこまれるモノだけど、坂口さんにはちっともそれがない。驚いた。
学ばねば。
写真は棚を解体してでてきた板。
2012年1月25日水曜日
窓
無責任に先送りにするという手法に決めた事でどうにかここまでやってきたという事でもある。
でも、先送りもそろそろ終わりだ。窓をどうするのか!
一人でばっかりやらずに、ボーンと任せちゃうも確かにやりたい筋ではある。
だけど金という現実もある。
まともに発注しちゃうと凄い金額だよ、とある人に忠告された。
これは、コンクリートの打てないこの時期にクリアしておくべき宿題だ。
2012年1月24日火曜日
体調
肩がこっている。腰が痛い。肩も腰も日頃は快調なので、ちょっと心配。
ギックリ腰みたいになって二週間ほど動けなかった数年前と似てるように思う。ギックリ腰は癖になるらしく恐怖!
今日の東京は珍しく雪が積もった。凄い寒波がきているのだと天気予報は言ってる。
こういうのに闘いは挑まない、逃げます。
地下図書館で窓の勉強。
2012年1月19日木曜日
庭
これで気温が上がる二月半ばまで打てないかもしれない
午前中はサボッて映画を観ることにした。
デレク・ジャーマン「ザ ガーデン」。写真集だけは20年くらい前から持っている。エイズにかかった作者が原子力発電所の見える荒れ地に住み、庭を作る。
もう記憶もおぼろだが、この作庭の感じが夢のように素敵で、蟻鱒鳶ル作りにも影響している。
アップリンクで映画見終わる。
死を見つめた作者の心静かな作庭の記録をイメージしてたけどまるで違った。
だいたいデレクジャーマンが何者か知らないし。
怒りや悔しさ、儚い美しさ、作者の激し過ぎる心の内が描かれていた。
家のどこかにある写真集を探してみよう。
2012年1月18日水曜日
寒いですね
どう判断していいか迷うところ。
天気予報に余程の変化がなければ打つつもりだけどモヤモヤ。
まぁ、自然の事はしょうがない。
こういう時期は、蟻鱒鳶ルの作業から少しだけ距離をとって、客観的に見つめる時なんだろう。
身が引き締まる寒さも考えるにちょうど良い。
今は風もなく寒くない、竹重君がくれた談志のCDを聞きながら作業している。
2012年1月15日日曜日
町内会
いつも現場から見てる見覚えのある人々がたくさんいる。
こういう機会がないと言葉を交わす事もなかなかない。ありがたい機会だ。
現場を初めて少しずつ近所の知り合いが増えてきたけど今日は別格!変わり目。
町内会とちゃんと関わろう。
祭りとか頑張ってみたい、、、完成してな!
2012年1月14日土曜日
建築展
建築の展覧会なぞを観に。
各々の建築家が目指すものがパキッと見える。
自分から遠いモノ、何か近しさを感じるモノ。いろいろと面白くニヤニヤしてしまう。
SANNAのスイスの映像にはかなりビビった。宗教っぽい明るい幸福感が満ちていた。
僕は苦手だけど、ある極に近づきつつある。
俺はどっちに向かうのか?もうちょっと見定めなきゃな。
2012年1月11日水曜日
冬
でも朝の天気予報で夕方頃に雪が降る可能性がある事と明朝零下になるだろうと言っていたのでやめる事にした。
毎年一月半ばから一月ほどの期間は低温で打てない日が多い。
こういう期間はコンクリートに絡まない作業と日頃なかなかやれてない現場以外の用事をやんなきゃいけない。
今日はこじれてしまっているある問題を丁寧に考え文章にするために、建築学会の図書館に籠った。
2012年1月9日月曜日
まだ酔いが残ってる
かなり呑み、カラオケまで。
泊まっていった元気いいぞう氏と近所のトクリンも交えてランチへ。
現場の前で妻が一言「あれ?昨日の夜はすごく大きく見えたのに今見ると、やっぱり小さい!あ〜あ」
2012年1月8日日曜日
パーティー2
(どういう世界を作りたいのか?)という大問題を考える大切な一歩なのだ。
場を作る事は、いつもとても難しい。暴力があったり、排除が行われたり。
だけどめげずに練習を重ねにゃならんのだ。
蟻鱒鳶ルでの会、さぁさぁどうしよう!
パーティー
まぁ大した事でもないけど。
誰でも参加OK。
お金が必要だとしても可能な限り安く。
とにかく垣根を低く低く。
そして出来るだけ広く告知する
そうじゃないパーティならあまり参加したくない。
パーティじゃなくて「場」と言っても良い。
岡画郎も、イブトーも、ヨパクラもそういう考えでやってきた。
年末のミソカイも良かった。
本当は、蟻鱒鳶ルの現場をそういう場にしながら進めていこうと考えていた。
でもなかなか難しい。
「現場行こうと思っても作業の邪魔になりそうだし、いつ行って良いものやら、、、」
という声はいつも聞いている。
「いろいろ考える点もあるだろうけど、何か場を開く事自体は、間違いなく良いことなんだから、とりあえず初めなよ」信頼出来る数人が同じような事を言ってくれた。
2012年1月7日土曜日
ブログ
だから手伝いの人やお客さんがいるとほとんど書き込みません。
ただ今はね、かじかむんですよ。寒くてアワアワしててピッチ操作が出来んのです。
そんななのでブログ更新がズルズルしてます。
写真は数日前のモノです。
2012年1月3日火曜日
あけましておめでとうございます
夜に般若心経Sで踊って、30日がミソカイ2、31日は妻実家の窓拭き。
で新年、あけましておめでとうございます。
今年の抱負、大したことはありません。日々の作業を頑張って何か、新しい気づきがたくさんあればうれしい。
目標は、つまらない出費をおさえ、ちゃんと良い表現を見に行くようにする事。
今年もよろしくお願い致します!
写真はミソカイ2の僕の展示。