2011年10月15日土曜日

1015雨、新幹線

丹下健三。
日本の国を背負って立ったような建築家。
モダニズムを日本に広く定着させ、一貫した強い論理を建築の隅々にまで行き渡らさせ「正しさ」を感じずにはおれない王道な建築家。
大江宏。
丹下の東大同級生、ライバル。大江はスロースターターで若い頃から爆進する丹下を意識し、丹下には無い建築を目指した。
丹下の生真面目で固い感じをヒョイとかわし、粋で遊びがある気ままな?表現に達している。
磯崎新。
丹下の弟子だけど早くに独立。80過ぎの高齢にも関わらずオシャレさん、頭脳明晰。
丹下の未来を決定するような「計画」という概念に異を唱え、未来に問題意識を投げかけるような「プロジェクト」が重要と説く。

大江も磯崎も、丹下健三という巨匠を基点にし思考した建築家なのだ。

岡啓輔。お恥ずかしながらまだパシッと言えるような筋はまだない。
ただ、正しさを装おったような建築にはムカつく。
人間が創りうるモノは、必ず論理的な整合性が破綻している。
そんな半端な建築を生かすには人間が真剣に挑んだ軌跡、作る事自体の悦び、そんなあまりにも人間臭い事がなきゃ駄目なんだ。と思っている。
蟻鱒鳶ルからは丹下健三のクウェート大使館と大江宏のフレンド学園が見える。建築を考えるのにバッチリな環境である。

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