2013年6月20日木曜日

(写真は三階床スラブを見上げたモノ)

藤森照信さんに「型枠をビニールで包んでます」というと、
藤森さんはポンと「ビニールの型枠か!なるほどおもしろい!」と言われた。

そうかビニールの型枠か、と僕も認識を変えてみて、それ以降ビニール度を上げた型枠でコンクリートを打っている。

コンクリートの打ちっ放しと言っても、コンクリートの表現というよりは、型枠の表現という側面の方が大きい。コンパネの表現であり、それを固める支保工の表現である。最近は安藤打ちっ放しが最上のモノであり、あまりにも上手く正解感が強いから、他の打ちっ放し表現は、なかなか出て来ない。
そして、コンクリートは流行らなくなる。

岡は何をやりたいのか?の一つに「コンクリート自体を表現したい」というのはある。
コンクリートに形は無い。ただ、素直に型枠を表わす。
だから、まずはそのことを表わす。
いろんな形状や、テクスチャーを使い、そういう性質を表わす。
コンクリートのその他の性質も表現したい。
ビニール型枠は、まだ固まらないコンクリートの圧力を表わす。
ギューっとビニールを伸ばしながらも、刻々と固まって行く感じも表わしてくれる。
液体だったコンクリートの記憶を良く表わしてる。

藤森さんの言に限らず、僕は、蟻鱒鳶ルを見てくれた人の多くの言葉に影響されている。
だから、多くの人に見てもらいたいと思っている。
だから、広報活動もがんばる。

皆様、どうぞ、見にきてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿