2014年12月11日木曜日

金沢21世紀美術館

ちょこちょこと金沢21世紀美術館に行っているので、まぁ、ボソボソ考えるてる。
この美術館は何だろう?って。
はじめて見た数年前「天国のように静まりかえった死の世界」みたいに思って、今回も亡霊のような不気味さを感じていた。
だけど、僕のそういう勝手なイメージに反して、沢山の人が集まり、チョーチョー大人気スポットとなっている。
兎に角他には無い不思議な建物。
柱は直径10センチほどの白い鉄の棒。
壁面は、ガラスか、白。
展示室の白いボックスが、そのまんま外観に現れる。
搬入口とか機能的に複雑なモノは、地下に埋めてしまう。
消せるものは消す、隠せるものは隠す。
建築を消してしまおうと全力だ。

「それでも、どうしても見えてしまうモノ」をどう扱うか、ここが当然難しい。
見えてしまうんだから、カッコ良くするか、と頑張っちゃうのが普通だろうけど、
でも、そうすると、(カッコ良く)見えてきちゃうわけで、消す方向と違う。
カッコ良く見せようという意図的な操作はしてません。このギリギリのトコまでしかやらない。寸止め建築。

モノは在るのに、無いように扱われる。
亡霊っぽく僕の目に映る理由はここだろう。

展示される作品をハッキリ見せるためにも、背後の建築は表現を消すべきで、、この建築の解法はメッチャ正しい訳で、、。

でも、俺はやなのだ。
寂しい。
在るものは在る。そういうデザインを考えたい。
ここを、ちゃんと考え、作り切れたら、俺、一歩前進だけどな。

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