2013年5月1日水曜日

なんで踊ってたんだっけ?

ある年、高山建築学校のコンペで一位になった僕は、その夜、大先生達(倉田校長、鈴木博之さん、木田元さん、丸山圭三郎さん。たぶんこの顔ぶれだったと思う)に怒られた。
「兎に角、学が足りない、大学入れ、東大どうだ」
でも、次の日の朝には「岡、大学じゃないな、何でもいいからお前 自分で決めて建築以外の事をやれ。建築だけ勉強していて建築家になれるほど建築は甘くないぞ」と言われる。
東京に帰ると、和栗さんが「岡くん暇らしいね、舞踏どう?」と誘ってくれ「ハイ、やります」となった。
偶然誘われて踊りだした。と今まで答えてきたけど
あの夜、大先生達の間で「岡に、東大じゃないだろ、舞踏なんかどうだ?和栗君に誘ってみてくれと言っておこう」と話があったんじゃないだろうか?
その方が自然だ、和栗さんもそんなに誰かれ踊りに誘うような人じゃない。まして、運動神経リズム感ゼロみたいな岡を。
大先生達が考えてくれて、ダンドッてくれたんだ。(たぶん、良し、コレを信じた)

僕が建築に踊りの要素を持ち込もうとしている事は、実は、二十数年前に大先生たちが予め描いたことだったんだ。
更に、あの夜「東大だったら、藤森照信くんのトコが良いだろう」と言っておられたのもハッキリ覚えている(僕はその日初めて藤森さんの名前を聞いた、あーもっと有名な建築家の弟子が良いな〜と寝ボケたことを考えながら聞いていた)
それは実現しなかったわけだけど、
藤森照信さんが、今の僕を興味深く見てくれてることも、二十数年前の大先生たちにはわかっていた事なのだろう。「岡と藤森くんは合う」と。

あー!倉田先生に会うまで、誰もオレの事なんか相手してくれなかった、あー!あー!あー!
先生ありがとうございます!!

三四日前に現場でこんなことを考えた。たら泣いてしまった。

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