夏前、イギリス人のデザイナーさん(スポーツ用品、テントなどのデザインをやってるそう)が、蟻鱒鳶ルを訪ねてくれた事があった。丹下さんのを見に来たら、コレがあり興奮して、、と。
カッコイイレーサーで来られてて「自転車に乗って建築を見るのが、世界的にも流行っている、、」と言う。
わかります、僕は日本の建築を全て見る為にと思い自転車で日本中を回りました。
そういうとワッとうちとける感じになって色々話しが盛り上がった。
「あなたは、この物語に突然放り込まれたような感じで、これが自分の人生なのか?と疑問に思う事も、しばしばだと思います、、。」
その指摘はとてもマトを得ていると思った。
3年程度で終わらせて、ドンドン次を作って、、。が作戦だった。
なのに、蟻鱒鳶ルは、僕の人生の多くをしめようと膨れ続け、
様々な経験、出会い、思考のキッカケ、、、を与え続けてくれている。
数日前、サグラダファミリアの映画の試写を観た(もうすぐ公開、短い作文を依頼されてたのでガン見。)
ある書店主のアイデアでもっと小さめで普通っぽい教会の建設がはじまるんだけど、二代目の建築家としてガウディがやって来て、グングンとそのアイデアは育ち、とうとうガウディにとっても「ああ、自分の人生だけじゃ終わらない!」と夢は巨大化してしまう。
ガウディ自身にとっても、サグラダファミリアは予期せぬ出会いだったろう。
はじめたらドンドンと面白さが発見され、のめり込み、いつの間にか人生全て捧げる!と大興奮し、
自分の人生越えて、もっともっと未来にまでこの「作る悦び」を伝えたい!
となり、
未来の人!俺の思いを受け取ってくれ!!とパスしたのだ。
ある書店主からのパスが、繋がり繋がり、21世紀に至っている。
凄いな!
メッチャ即興で、メッチャサッカーな建築だ。
(バルセロナがサッカーな町の理由はコレだ!)
内戦で、図面とか全てが焼失してしまった事とか良かった。
神さんの段取りとしか思えない!
(図面があったら きっとダメだった。多くの人が自分の人生をサグラダファミリアに賭す意味が見出せなかったはずだ)
ガウディ、見た事がない。
(蟻鱒鳶ルを作り始める頃、一度見ておくべきだろうと盛り上がったけど止めた)
本も数冊持ってるけど、1ページも読んでいない。
怖いのだ。
凄すぎて、打ちのめされて、ひざまずき
ただの信者になってしまいそうで、。
老いて、死ぬまでに一度見れればイイ。
映画オススメです。