「蟻鱒鳶ル」読みは「アリマストンビル」、友人マイアミが名付け親です。2005年の着工以来、沢山の友人達に手伝ってもらいながら、植物のように、ゆっくりゆっくり出来ている小さなビルです。 蟻鱒鳶ルのコンクリートは、上質の砂とジャリを使い、水セメント比は37%、少しずつの量を箕で丁寧に型枠に入れ、一週間以上水をかけながら養生します。出来たコンクリートはギュッと詰まった感じです。ある研究者には「200年以上保つ」と言ってもらえました。 200年!!想像も難しいとても遠い未来です。 「蟻鱒鳶ルを200年残す価値のある建築にする」事は、凡才の僕にとって身震いし、足のすくむ仕事です。 でも、もう信じているんです。 蟻鱒鳶ルの在る未来を。
2011年12月29日木曜日
「ミソカイ2」
ただ忘年会やるよか、その年作った作品でも持ち寄って、友達でも誘ってあーだこーだ文句でも言いあったりしようか?
その日の朝、展示して、夜には撤収。貼りもせずスケッチブック置いとくだけとか。
岡の展示は昨年の続き「ビルとズボン2」。
関根さんが撮ってくれてる蟻鱒鳶ルの写真と、僕が夜な夜な縫い続けているズボン。
場所は文京区白山1ー4ー13福山アパート。
福山アパートは築70年以上の木造三階建て。取り壊しが決まっていて住人はあと三人。
展示は
アラカワアツコ、柳田亮、水口孝一、田戸博彦、町田春菜、出口泰之、宮本えり子、関根正幸、岡啓輔。
12月30日1時〜9時。
福山アパート、ちょっと難しい場所にあるのでネットとかで良く調べて来て下さい。悩んだら岡に電話090ー3104ー3932。
皆様どうぞ。
2011年12月25日日曜日
メリークリスマスっす
朝まで店内はギュウギュウでアチコチで熱いトークが盛り上がっていた。
あかねは今年大活躍した「素人の乱」にも大きな影響を与えた「だめ連」の運営する劇的交流スペース。
昨夜は皆が紙に今年の一字を書き一言そえるという企画もある。
なかなかおもしろい。
僕は「変」。
311を起点に世の中変わって欲しい。変わらざるをえない。と思って。
小川てつオは「恨」!
そうなのか〜。
あかねはだめ連の思いや考えを具現化した良い店だ。なくならないで続いていって欲しい。
イブ度の少ない夜でした。
2011年12月24日土曜日
☆知り合いの親方から★
左官の親方針山さんが2ヶ月ほど作業補助のバイトを探しています。
場所は柏市。
日当、13000円(交通費応相談)
仕事はコンクリートの打ち放しを安藤忠雄のように綺麗に仕上げる事。
※針山さんは鹿児島出身、技能オリンピックでたぶん優勝?タイ人の奥さんがいて、去年タイに針山さんデザインの豪邸を完成させ巨大パーティを開く
※仕事仲間にロッテさんという僕の友達がいます。京大出て、マグロ漁船乗って、経済や仕事の事を考え続けるインテリ、
仕事は少々きつい。少々汚れる。寒いし冷たい。
丸々2ヶ月来れなくても、そこそこ行ければ学生でも良いと思います。
わからない事は岡まで電話下さい09031043932です。
よろしく!
&メリークリスマス!
岡画郎のテーブルです
僕が適当に作った、ちょいダメ物。
勝ち負けではなく、コミュニケーションを目的としたスポーツ、ビンボンの為のビンボン台(適当なベニア板製で玉が弾まないビーンボーンとビンボ臭い音がする)
岡監督、脚本で「ビンボン」として映像作品にもなる(呉の釣具屋カジマ君絶賛)
2011年12月22日木曜日
ひとと何かをやる事。
それは当然とても為になったのだけど、反省も多かった。
僕はまだまだ、誰かと絡む事より、少々惨めでも一人で丁寧に考え続ける事が大切だと思った。
とにかく僕は、誰かといると嬉しくなっちゃって、浮き足だっちゃって、チャランポランになっちゃうのだ。
数年前、とても立派なチームに誘われた事もあったけど、そう言ってお断りした。
でもそろそろ、ひとと一緒に考える事をやるべきかなと思っている。
岡画郎の時のテーブルを現場に出してみた。
大良さん
一度目は氏の叔父さんで僕の師匠、高山建築学校創設者倉田康男の葬式だった。その時は、あぁ、売れっこの建築家さんだな〜、という程度の印象。
二度目が一昨日の建築雑誌展トークショー。
シワ深く、白くなった髪を立て迫力がある。
「倉田先生みたいだ、血か」そんな事を思う。
話す内容は氏の弟で日本を代表する建築家、西沢立衛さんのとはまるで違い、とても社会的で過激。「多摩ニュータウン、タワーマンション、あれは生産手段を持たず賃労働するしかない人々の為に用意されたスラムだ」
311以降も相変わらず、軽めの話しばかりが目立つ建築界に於いて重要な人物だなと認識した。
弟の世界的な活躍を横目に彼は彼の目指すべきトコロに向かってじっくり進んでいるのだ。
頑張ろ。
2011年12月20日火曜日
2011年12月16日金曜日
新しい砂
砂ジャリ共に、311の大震災で北の方からの納入が難しくなったそうで西の方からのモノに変わった。
秋吉台と福岡(どっちがどっちだったか?)からのモノになった。
物性に大きな違いはないそうだけど砂の色など以前のモノとはまるで違う。灰色がベージュっぽい色になった。
コンクリートの色はどれくらい変わるだろうか?
どうせならブラックジャックの顔のようなハッキリとしたツートンになって欲しい。
2011年12月14日水曜日
雑草用。
古い大谷石はポコポコ穴があいている。
そこにチョイチョイと土でも入れとけば、どこからか種子でも運ばれてきて雑草でも生えてくるだろう、という作戦。
ほにょほにょと雑草が生えてる感じは素敵だな。
雑草の根性に期待をこめたデザイン計画。
2011年12月10日土曜日
また風邪なり
昨日も今日も暖かい時間に少しだけ作業。
あまり薬は飲まないんだけど、明日はちゃんと飲んでコンクリート打ちます。
写真は明日打つトコロ。
かっこ良いからかけ離れた造形。
2011年12月8日木曜日
2011年12月7日水曜日
たまいし
形に絶対の必然がある。
ドーンとしている。
「魂」。
「思い」とか「心」とかの先にある言葉。
僕にはまだ畏れ多いというか、ハッキリわからないというか、まるで使えない言葉。
アリマストーンは大きな「玉石」
たまいし→たましい
蟻鱒鳶ルの魂なって欲しいと祈りを込めて据付けた。
2011年12月6日火曜日
雨
今日は天気予報通りに2時に雨が降りだす。
雨の当たらないトコロで火を燃やしながら作業してたら近所の子供がワァー!とうれしそうに見ている。
都会の子供にはこういう事ですら珍しいんだなぁ。
写真は次回の打説型枠。
2011年12月5日月曜日
建築と日常
出されたお題は「建築は誰のものか?」。
文章書くのは苦手だし、そんな問題考えた事もない。
どう断ろうかグズグズしてたら、断るタイミングを逸してしまう。
夜な夜な酒を片手にパソコンの前。
やっとどうにか出てきた言葉は、結局いつもダラダラ考えて、呑んでブツブツしゃべっているようなモノばかり。
それらをまとめてまぁまぁ読める文章にする。
「そうか岡啓輔はこういう事考えてるのか〜、これでいいのか〜?」と客観的に見直し、何十回も修正してどうにかGO!
こういう作業は苦手だけど勉強になります。
2011年12月4日日曜日
数日ぶりに晴天
早稲田の学生が二人やってくる、現場の説明。若い人は目が良いね。
夕方現場を見ていた女の人は作ってるのじゃなくって壊してるのだと思った、と声をかけてくれる。(綺麗な人でおそらくニヤケ顔で対応)
今日も関根さんがやって来て写真を撮っていた。
皆さん、ありがとうございます!
2011年12月3日土曜日
皆と呑んで一人現場
大した事ないんでいつも同じような事ばかり書いちゃったり、
でも現場六年、小学校なら卒業。
そうだ、今から中学校!
ふむ!これから三年で完成させるつもりなんだから良い例えだ。
中学生だ!
アリマストーンがチンコなら、このアンテナがビンビンに反応し過ぎて困っちゃう年頃。
蟻鱒鳶ルももっと世界に目をむけなきゃだ!
でもホントそんな感じだ。
何もわからないトコロからスタートして六年。
いろいろわかったんだぜ俺だって、あと三年で大人の入り口まではいってやる、建築家のな。
雨上がる
コンクリートが冷えていて気温が上がっているから結露したのか。
でも、普通のコンクリートはここまでならない気がする。
どういう事だろうか?
防水性が強くまるで吸水性が無く過敏に反応している?
蓄熱量が大きく外気温の変化に追従しなさ過ぎ?
あー良くわからない。
勉強しなきゃ、内装、押し入れの位置、暖房方式、いろんな事に関係してくる。
写真は写って無いとおもうけど濡れた壁。
2011年12月2日金曜日
2011年11月30日水曜日
2011年11月26日土曜日
六周年
小林さんはダンス先輩でTVウオッチャー。
アイドルの話題などしながら作業。
子役はアシダマナじゃなく、タニカノンらしい。
AKBよりSKEらしい。
夕方には関根さんもやって来て三人で清龍で乾杯。
2011年11月25日金曜日
2011年11月23日水曜日
1123勤労感謝の日
昔、大黒柱でも立っていたのだろう。小さな四角い穴が掘られている。
あるおじさんが言うには、古い時代の技術で、鉄の鑿でかなりの時間かけて掘られたモノだろう、もしかして丸一日くらいかかったかも知れないぜ。大切にしな、と。
玄関入ってすぐ左手。
板間の上座。
道からも見え、地下からは仰ぎ見る上の方にある。
明日、手練りでコンクリートを打って蟻鱒鳶ルの一部にする。
2011年11月22日火曜日
1122晴れだんだん寒い
今日は振動ドリルで穴あけ。確かに堅い、「大切な堅い石に穴をあける時は、時間をかけてゆっくりあけるべし」金原さんに最近そう教わった。
慌てない慌てない。
2011年11月20日日曜日
1120日 晴れ
数年前ある人に「その石は1トンはないけど700kgはあるぞ」と言われてたのでずっと信じてきた。
でも最近落ち着いて計算してみて そんなにはない250kgくらいじゃないかと。
250kgでも重い。
チェンブロ、ワイヤー、チェーンなどを駆使しながらどうにか地上に揚げる。
日頃扱わない重さは怖い、凄い緊張した。
大切な石だ。
これが蟻鱒鳶ルのアリマストーン!
さ、横移動だ。
2011年11月18日金曜日
1119晴れ
「理論」と言われるほど高度なモノなど、ホント無理。
だけど僕は、しつこく考えます。同じ問題を何年もむにゅむにゅ考えます。
そんなだから夜中にハッ!と目覚める事も多い、それは浅い眠りの時に無意識に考え続けてて何やら答えに至るんだと思う。
そういう時の思考は、起きてる時のようなグチャグチャの雑念が無く、問題に素直に向かっているから、良い答えに至れているんだろうと思ってます
でもだいたい忘れちゃう。
忘れれない位のちゃんとした考えにいつか至りたいものだ。
2011年11月17日木曜日
2011年11月15日火曜日
1115
出来るだけ早目に治まってくれと祈りつつ、くず湯と足湯。
先日、竹重くんが夕方やって来て現場で呑んでました「岡よ、建築が主張しはじめたな。存在感が出てきたというか、、」
そうだと僕も思う。
ぐんぐんと逞しくなってきた。
建築をサッと語れる言葉もなく、シドロモドロに進んでるけど、ナニガシかは立ちあらわれてきていて、それは自信無く不安な僕をはっきりしたトコロに導いてくれているように思う。
2011年11月13日日曜日
2011年11月12日土曜日
1112薄曇り
もし東京が福島並みの放射能に汚され、避難を余儀なくされたら僕はどうだろうと考えた。
今の僕に蟻鱒鳶ル以外の希望を描くなど容易ではない
死を選ぶかもしれない。そう思った。
土地にねざしその土地に大切に大切に愛情を注ぎ生きてきた人が沢山その土地から引き剥がされた。
絶望に呑み込まれないで下さい。
新しい希望を見い出して下さい。
2011年11月10日木曜日
1110曇り
図書館で書き順をチェックして、床にチョークで下書き。
「鱒」と「鳶」を書いてずいぶん時間が経ってしまったので(感じ)を忘れてしまっている。
ちょっとシックリこないけど、今日中に組み上げたいので決め。
今日の一言。
「知ってる〜ここ魔女住んでんだよ〜」園児がお母さんにむかって。
ほほ〜。呪っちゃうぞ!
2011年11月9日水曜日
1109曇り
今日は今、中ボーに悪態つかれる、上で働く僕を見ながら「おっせぇーな!この現場いつ終わんだよ!」
数日前ある人に「フリースタイルっぷりが半端ないっすねー!」と言ってもらえる。
写真は昨日組んだ鉄筋。
2011年11月8日火曜日
2011年11月7日月曜日
2011年11月6日日曜日
2011年11月4日金曜日
高山建築学校
でも、ま、冬仕度。
山が綺麗。水が旨い、人々の暮らしが丁寧で、東京でダラダラしてる僕なんか恥ずかしい。
ペンキ塗りは苦手なので防毒マスクをして休み休みやってます。
静かで綺麗で爽やかで良い田舎です。
1104ゴミ
新しい高山はそのゴミ捨て場を見つめる事から始まったように思う。
そして不思議な事に、そういう嫌な問題に積極的に首を突っ込んだ学生はより良いモノを作ってきた。
写真は今年の問題作「バー生活排水」の看板。これはまだまだ難問山積みなんだけど、きっと面白く展開する。
世界を動かすエネルギーはショッピングである。
ショッピング欲を満たす為に人々は働く。労働モーターをグイングイン回す。
この数十年は、買いまくれ!買ったらゴミは出るけど気にするな!とアナウンスされ続けた大衆消費社会だった。
でもね、もうダサいの。古過ぎ。
これからの時代はゴミと共にある。
昨日くらいから東京にはゴミが集結しはじめた様子。
ゴミ時代の幕開けね。
ゴミを考える事は時代の必然だけど、これは気持ち良いし、美しさにも繋がるね。間違いない。
ゴミ問題
と、京都のマイアミから電話。
マイアミは「蟻鱒鳶ル」の名付け親。
昨日、京大西部講堂でライブに出て帰り道に電話をくれた。先日NYのMOMAでパフォーマンスやって以来かなり燃えている様子。
また明日からNYだそうだ。
バイトも苦手で、表現だけが使命なマイアミ。
繋がれ!告げろ!放て!
そういう訳で蟻鱒鳶ルは新時代の新美意識ナマグサイを表現する建築になります。
ま、そういう流れにおったのです。
2011年11月2日水曜日
1102晴れ
メールのミスはちょくちょく。
iPodは買って直ぐに学生にあげちゃう(説明書見ただけでアウト)
ネットは知ってる数ヶ所しか開かない。
このブログは携帯でサイトを開かず、直接メールを送って書いてて、家パソでは見るしか出来ず、書き込めません。なぜでしょう?
pvってページビュー?見てもらった回数がわかるのかしらと思い、それは気になる!と数日頑張ったけど駄目。
昨日、ブログにサトサンがコメントくれてたんで返事を書くのだが、送信できず!
凄いっしょ!
このレベルの人間がスラスラパソコンが使えるようになるまでジョブズ生きててくんなきゃ駄目よ。
そんなブログです。
皆様優しく見守ってください。
ツイッターも半端だけどフェイスブックに手を出すか思案中なり。
野望は低い。
2011年11月1日火曜日
1101爽やか
「中ボーのデザインみたい」と。
近所のサトサンは
「ガンダムっぽいと言うか、、、」
さあ、蟻鱒鳶ルは何処に行くのでしょう?
蟻鱒鳶ルはアホ岡を乗せてきっと素敵なトコロに行ってくれるはず。
私は期待していますよ!
2011年10月31日月曜日
1031晴れ
とりあえず今日打つべきトコロは終わった。
予想よりちょっとだけ少なかった。
最近は一人打ちもミス無くやれる。
一人打ちのコツは、前日の綿密な段取り。と、当日慌てずに落ち着いてやる事かな。
兎に角作業種類が多い。慌ててると何か抜かしちゃって、オタオタしてグチャグチャだ。
ま、最近の私はバッチリだけどね。
写真の真ん中の上の方が今日打った型枠。
片付けよ。
2011年10月30日日曜日
2011年10月29日土曜日
1029土 晴れ
蟻鱒鳶ルも頑張んなきゃなんだが、なんとなくボワンとする日。
ダムタイプとか自分達の気持ちや問題意識に兎に角まっすぐ。
やるべき表現方法を発明し、後は、勇気を持ってドーンと実行。
見て感動して知ったのだから、見習わなきゃなのだ。