只今3時前。
とりあえず今日打つべきトコロは終わった。
予想よりちょっとだけ少なかった。
最近は一人打ちもミス無くやれる。
一人打ちのコツは、前日の綿密な段取り。と、当日慌てずに落ち着いてやる事かな。
兎に角作業種類が多い。慌ててると何か抜かしちゃって、オタオタしてグチャグチャだ。
ま、最近の私はバッチリだけどね。
写真の真ん中の上の方が今日打った型枠。
片付けよ。
「蟻鱒鳶ル」読みは「アリマストンビル」、友人マイアミが名付け親です。2005年の着工以来、沢山の友人達に手伝ってもらいながら、植物のように、ゆっくりゆっくり出来ている小さなビルです。 蟻鱒鳶ルのコンクリートは、上質の砂とジャリを使い、水セメント比は37%、少しずつの量を箕で丁寧に型枠に入れ、一週間以上水をかけながら養生します。出来たコンクリートはギュッと詰まった感じです。ある研究者には「200年以上保つ」と言ってもらえました。 200年!!想像も難しいとても遠い未来です。 「蟻鱒鳶ルを200年残す価値のある建築にする」事は、凡才の僕にとって身震いし、足のすくむ仕事です。 でも、もう信じているんです。 蟻鱒鳶ルの在る未来を。
2011年10月31日月曜日
2011年10月30日日曜日
2011年10月29日土曜日
1029土 晴れ
アトリエムンバイ、ダムタイプ。2つとも良いイベントだった。
蟻鱒鳶ルも頑張んなきゃなんだが、なんとなくボワンとする日。
ダムタイプとか自分達の気持ちや問題意識に兎に角まっすぐ。
やるべき表現方法を発明し、後は、勇気を持ってドーンと実行。
見て感動して知ったのだから、見習わなきゃなのだ。
蟻鱒鳶ルも頑張んなきゃなんだが、なんとなくボワンとする日。
ダムタイプとか自分達の気持ちや問題意識に兎に角まっすぐ。
やるべき表現方法を発明し、後は、勇気を持ってドーンと実行。
見て感動して知ったのだから、見習わなきゃなのだ。
2011年10月28日金曜日
1028金 晴れ
アトリエムンバイのビショイ・ジェイン氏の講演に行く。
通訳無しだったので言葉の内容は解らなかったけど何を伝えようとしているかは聞きとろうと思い集中した(僕の英語力は中1以下)。
抽象的に考え、作る。は建築のスピードアップの為の技法だ。
ジェイン氏は逆。トコトンまで具体的にやる。材料、職人、場所、作り方、、、。
建築家は丁寧に丁寧に観察したそれらをやさしく統合する役に徹する。
日本でもそういう設計手法を言う建築家は多い。
でも現実的には上っ面だけだ。
ものには底無しの具体性が在る。そこに踏み込むのは容易ではない。永遠の時間がある訳じゃないのだ。
そこを可能にするにはジェイン氏のように本気な愛情が無ければ無理なのだ。
通訳無しだったので言葉の内容は解らなかったけど何を伝えようとしているかは聞きとろうと思い集中した(僕の英語力は中1以下)。
抽象的に考え、作る。は建築のスピードアップの為の技法だ。
ジェイン氏は逆。トコトンまで具体的にやる。材料、職人、場所、作り方、、、。
建築家は丁寧に丁寧に観察したそれらをやさしく統合する役に徹する。
日本でもそういう設計手法を言う建築家は多い。
でも現実的には上っ面だけだ。
ものには底無しの具体性が在る。そこに踏み込むのは容易ではない。永遠の時間がある訳じゃないのだ。
そこを可能にするにはジェイン氏のように本気な愛情が無ければ無理なのだ。
今のジェイン氏はとにかくとても素直なんだけど、ここで止まってもらっちゃあつまらない。
もっともっとニヤリの創造力が欲しい。しかも彼なら職人のニヤリな創造力をも建築に生かせるんじゃないだろうか。
勇気が貰えた。
2011年10月27日木曜日
2011年10月25日火曜日
1025暑い27度
ん〜、これはジャンプが過ぎたか。
もうちょっと大人しめ狙いだったんだけど、いっちゃったね、いっちゃった!
ま、いっちゃったなら行くしかない!
まーあたしは世界一の非線形やからね。超非線形、ジャンプ在るのみ!
もうちょっと大人しめ狙いだったんだけど、いっちゃったね、いっちゃった!
ま、いっちゃったなら行くしかない!
まーあたしは世界一の非線形やからね。超非線形、ジャンプ在るのみ!
2011年10月24日月曜日
1024曇り
地球の成分、地中にただ静かにあった鉄。
人間様に都合が良い性能だったので掘り起こされ加工され建築の材料とされる。
鉄だけでは錆びちゃって、辛そう。
身を融かしながら相棒を待つ。
相棒も地球を成す砂、砂利、石灰石らから作られるセメント。水と混ぜられコンクリートと成り、急ぎ相棒の元へ。
合体したらなかなかの強者、鉄筋コンクリート!RC!
何十年もの長い間、人間様の暮らしを支えます。
有難い事だ。
コンクリートを流れる錆の跡も既に好き。
そんな事を現場監督池山くんに言ったら困った顔をした。
人間様に都合が良い性能だったので掘り起こされ加工され建築の材料とされる。
鉄だけでは錆びちゃって、辛そう。
身を融かしながら相棒を待つ。
相棒も地球を成す砂、砂利、石灰石らから作られるセメント。水と混ぜられコンクリートと成り、急ぎ相棒の元へ。
合体したらなかなかの強者、鉄筋コンクリート!RC!
何十年もの長い間、人間様の暮らしを支えます。
有難い事だ。
コンクリートを流れる錆の跡も既に好き。
そんな事を現場監督池山くんに言ったら困った顔をした。
2011年10月22日土曜日
1022雨
作業は雨休み。
バスに乗って世田谷の等々力へ向かう。時間はかかるけど210円、乗り継ぎ無しでいける。
建築家石山修武がやっている「世田谷式生活・学校」。
311以降の生活、エネルギー、住宅、建築等々について。
311以前僕はエネルギーの事など何も考えちゃいなかった。当然の流れだと思って蟻鱒鳶ルではオール電化を考えていたくらいだ。
石山さんは河合ケンジ、フラーの流れで建築界では珍しく一貫してエネルギーの事を問うてきた人だ。
そんな人が原発爆発の今、黙っているはずがない。
ボッ!と燃えておられる。
今日のゲストは東大の松村(村松だっけ?)先生。この先生も面白い。日本の住宅問題を広い視野で見ておられていつも何かハッとさせられる。
学ばにゃならぬ!
バスに乗って世田谷の等々力へ向かう。時間はかかるけど210円、乗り継ぎ無しでいける。
建築家石山修武がやっている「世田谷式生活・学校」。
311以降の生活、エネルギー、住宅、建築等々について。
311以前僕はエネルギーの事など何も考えちゃいなかった。当然の流れだと思って蟻鱒鳶ルではオール電化を考えていたくらいだ。
石山さんは河合ケンジ、フラーの流れで建築界では珍しく一貫してエネルギーの事を問うてきた人だ。
そんな人が原発爆発の今、黙っているはずがない。
ボッ!と燃えておられる。
今日のゲストは東大の松村(村松だっけ?)先生。この先生も面白い。日本の住宅問題を広い視野で見ておられていつも何かハッとさせられる。
学ばにゃならぬ!
2011年10月21日金曜日
1021曇りちょい雨
311で考えなきゃいけない問題がドガッと増えた。
自分の事以外の事が、それ以前とは比較にならないほど増えた。
ぼんやりと信頼していた世の中のシステムの脆弱さには驚かされっぱなしだ。
そういう事を気にもかけずボーっと生きていた自分はただ恥ずかしい。
それでも、僕のやるべき事は、この建築を作る事。
ここに僕の思いが描けなきゃいけない。
自分の事以外の事が、それ以前とは比較にならないほど増えた。
ぼんやりと信頼していた世の中のシステムの脆弱さには驚かされっぱなしだ。
そういう事を気にもかけずボーっと生きていた自分はただ恥ずかしい。
それでも、僕のやるべき事は、この建築を作る事。
ここに僕の思いが描けなきゃいけない。
2011年10月20日木曜日
2011年10月19日水曜日
1019曇りちょい寒
本日は一人打ち。
地下でコンクリートを練って特性オカモチにセットしウインチで巻き上げるんだけど、
今日数年使った特性オカモチがボコッと壊れた。
作り直しかな。
写真のこれです。
コンクリートを盛った箕が4個入る優れモノです。
地下でコンクリートを練って特性オカモチにセットしウインチで巻き上げるんだけど、
今日数年使った特性オカモチがボコッと壊れた。
作り直しかな。
写真のこれです。
コンクリートを盛った箕が4個入る優れモノです。
2011年10月18日火曜日
2011年10月17日月曜日
1017晴れ
やっと安全帯を買った。
ちょっと良いやつ9800円。
ベルトは飛行機の座席ベルトのようにワンタッチでカシャッと締まる。
足場にぶら下げといて足場に行く時にだけ腰にまく。
だんだん高くなってきた。落下など絶対あっちゃいけない。
ちょっと良いやつ9800円。
ベルトは飛行機の座席ベルトのようにワンタッチでカシャッと締まる。
足場にぶら下げといて足場に行く時にだけ腰にまく。
だんだん高くなってきた。落下など絶対あっちゃいけない。
2011年10月16日日曜日
1015深夜バス
脇坂信吾
高専からの親友、15からだから30年越え。
今日(1015)死んじゃった。
高専のある先生が卒業間近なころ授業中に言った「私は20年高専で文学を教えてるけど、脇坂君、あなたが一番理解してくれた学生だった」
脇坂の才能を信じていた僕は何度も言った「会社なんかやめちまえ!」
何ヵ月もしつこく言った。
脇坂は何ヵ月も悩んで「岡ゴメン、俺は貧乏が怖い。詩に自分の人生を賭けれない」と泣きながら伝えてくれた。
そのあと脇坂は仕事に頑張って独立を果たした。
癌だとわかった数年前「無理した。ストレスが大き過ぎた」と笑った。
死んで病室で脇坂を囲って数時間ご両親とたくさん脇坂のことを話した。とても良い時間だった。
「岡の家が見たい」と言ってた人がまた一人死んだ。
ごめんなさい。
高専からの親友、15からだから30年越え。
今日(1015)死んじゃった。
高専のある先生が卒業間近なころ授業中に言った「私は20年高専で文学を教えてるけど、脇坂君、あなたが一番理解してくれた学生だった」
脇坂の才能を信じていた僕は何度も言った「会社なんかやめちまえ!」
何ヵ月もしつこく言った。
脇坂は何ヵ月も悩んで「岡ゴメン、俺は貧乏が怖い。詩に自分の人生を賭けれない」と泣きながら伝えてくれた。
そのあと脇坂は仕事に頑張って独立を果たした。
癌だとわかった数年前「無理した。ストレスが大き過ぎた」と笑った。
死んで病室で脇坂を囲って数時間ご両親とたくさん脇坂のことを話した。とても良い時間だった。
「岡の家が見たい」と言ってた人がまた一人死んだ。
ごめんなさい。
2011年10月15日土曜日
1015雨、新幹線
丹下健三。
日本の国を背負って立ったような建築家。
モダニズムを日本に広く定着させ、一貫した強い論理を建築の隅々にまで行き渡らさせ「正しさ」を感じずにはおれない王道な建築家。
大江宏。
丹下の東大同級生、ライバル。大江はスロースターターで若い頃から爆進する丹下を意識し、丹下には無い建築を目指した。
丹下の生真面目で固い感じをヒョイとかわし、粋で遊びがある気ままな?表現に達している。
磯崎新。
丹下の弟子だけど早くに独立。80過ぎの高齢にも関わらずオシャレさん、頭脳明晰。
丹下の未来を決定するような「計画」という概念に異を唱え、未来に問題意識を投げかけるような「プロジェクト」が重要と説く。
日本の国を背負って立ったような建築家。
モダニズムを日本に広く定着させ、一貫した強い論理を建築の隅々にまで行き渡らさせ「正しさ」を感じずにはおれない王道な建築家。
大江宏。
丹下の東大同級生、ライバル。大江はスロースターターで若い頃から爆進する丹下を意識し、丹下には無い建築を目指した。
丹下の生真面目で固い感じをヒョイとかわし、粋で遊びがある気ままな?表現に達している。
磯崎新。
丹下の弟子だけど早くに独立。80過ぎの高齢にも関わらずオシャレさん、頭脳明晰。
丹下の未来を決定するような「計画」という概念に異を唱え、未来に問題意識を投げかけるような「プロジェクト」が重要と説く。
大江も磯崎も、丹下健三という巨匠を基点にし思考した建築家なのだ。
岡啓輔。お恥ずかしながらまだパシッと言えるような筋はまだない。
ただ、正しさを装おったような建築にはムカつく。
人間が創りうるモノは、必ず論理的な整合性が破綻している。
そんな半端な建築を生かすには人間が真剣に挑んだ軌跡、作る事自体の悦び、そんなあまりにも人間臭い事がなきゃ駄目なんだ。と思っている。
蟻鱒鳶ルからは丹下健三のクウェート大使館と大江宏のフレンド学園が見える。建築を考えるのにバッチリな環境である。
2011年10月14日金曜日
1014曇り
先週打った型枠を外す。
単純で小さな壁なのだが、この一枚が増えた印象を色々な角度から観察する。
「なるほどこんな感じになったのか〜」
自分が作っているのに自分でコントロール出来ていない何かが溢れている。
次どうしようかと少しだけ考え他の作業に移る。
形は次のコンクリート打ちまでにどうにかしてアヤフヤなまま決定される。
デザインというより盆栽いじりのような感じで進んでいる。
単純で小さな壁なのだが、この一枚が増えた印象を色々な角度から観察する。
「なるほどこんな感じになったのか〜」
自分が作っているのに自分でコントロール出来ていない何かが溢れている。
次どうしようかと少しだけ考え他の作業に移る。
形は次のコンクリート打ちまでにどうにかしてアヤフヤなまま決定される。
デザインというより盆栽いじりのような感じで進んでいる。
2011年10月12日水曜日
2011年10月8日土曜日
2011年10月7日金曜日
1007晴れ
この一週間で磯崎新さんの講演を二回聞いた。
まずは大江宏のシンボジウム。
実は僕は大江宏のデザインに対する考えをいくらか引き継いでいるつもりでいる。その事を磯崎さんの言葉から確認。
昨日は311以降の事に関するシンボジウム。
磯崎さんは「計画」という概念自体に異を唱えている人だったことを知る。
だから彼は「設計」を教える大学に身を置かない。
一貫した姿勢。
僕も「計画」を疑っている。だから今のような作り方をしている。
おくればせながら磯崎新を勉強しようと思う。
まずは大江宏のシンボジウム。
実は僕は大江宏のデザインに対する考えをいくらか引き継いでいるつもりでいる。その事を磯崎さんの言葉から確認。
昨日は311以降の事に関するシンボジウム。
磯崎さんは「計画」という概念自体に異を唱えている人だったことを知る。
だから彼は「設計」を教える大学に身を置かない。
一貫した姿勢。
僕も「計画」を疑っている。だから今のような作り方をしている。
おくればせながら磯崎新を勉強しようと思う。
2011年10月6日木曜日
1006晴れ
雨は朝には止む。
ビショビショの現場で型枠の解体からスタート。
昼頃には気温も上がりTシャツ一枚。
でも夕方近くなるとグンと涼しくなってくる。10月なのだ。
蚊ももう元気が無い。血を吸おうという気力が感じれない。
ビショビショの現場で型枠の解体からスタート。
昼頃には気温も上がりTシャツ一枚。
でも夕方近くなるとグンと涼しくなってくる。10月なのだ。
蚊ももう元気が無い。血を吸おうという気力が感じれない。
2011年10月5日水曜日
1005雨
フリーペーパーを出す為に柳田さんに蟻鱒鳶ルのスケッチを依頼している。
柳田さんは自身のフリーペーパー「建築新聞」の為にいつも建築のスケッチをしているスケッチマンだ。だけど蟻鱒鳶ルのスケッチにはかなり苦労している。
なるほどなと思った。
世の中のほとんど全ての建築は「絵」として考えられている。だから完成した建築をもう一度絵にすることはそんなに難しい事では無い。
だけど「絵」として考えられていない蟻鱒鳶ルは絵になりにくいのだ。
柳田さんは自身のフリーペーパー「建築新聞」の為にいつも建築のスケッチをしているスケッチマンだ。だけど蟻鱒鳶ルのスケッチにはかなり苦労している。
なるほどなと思った。
世の中のほとんど全ての建築は「絵」として考えられている。だから完成した建築をもう一度絵にすることはそんなに難しい事では無い。
だけど「絵」として考えられていない蟻鱒鳶ルは絵になりにくいのだ。
2011年10月3日月曜日
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