2012年11月30日金曜日

再開発の事

昨日の夜、出版社勤務のT氏から電話があり、再開発で退かされないようにあるアイデアを授けてくれる。
朝起きて、ネットを見ていたら友人の小川てつオ氏がグッドデザイン賞の授与会場で、みやした公園(アトリエワン設計)の受賞に抗議する形で「バッドデザイン賞」を与えるというパフォーマンスをしている映像を見た、意思の強さと実行力と表現するセンスは衰え無いなと感心する。
てつオは先日会ったとき、再開発に関する悩みを話すと「岡さんの応援をする」と言ってくれ、後日いろいろ調べて長いメールを送ってくれた。
25日のイベント「(つくる)と(生きる)の関係」で、主催者の長島さんは、トークの流れを再開発に繋げてくれた。
京都のマイアミも、再開発をテーマにしているアーティストと蟻鱒鳶ルを繋げようとダンドってくれている。
友人の弁護士達も、相談に行く度、いつもまっすぐに応援をしてくれる。
僕のまわりには、冴えた、熱い、あたたかい、ありがたい友人達が沢山いてくれる。
何よりの支えだ。勇気が湧く、うれしい。

僕は、再開発を推進しようとしている業者や近隣の人達と、喧嘩別れする事なく、上手く着地出来るようにもっていきたい。と思っている。
だけど、簡単ではないようだ。
再開発の中心のゼネコン大林組の担当者には「岡さんの家を退かさないという絵がどうしても描けないのです」と言われている。
僕は「そんな簡単に言わないで下さいよ。いろんな方法があるはずだ。もっと真剣に考えて下さい」と強く言った。
(※この件はすぐに、ある都市計画家に相談した「それは違う、ゼネコン側は法律を理解出来ていない。退く必要は無い」と教えてくれた)。

まだ、再開発がどうなるかなかなか見えてこない。

ただ、今やっておくべき事は「蟻鱒鳶ルは作り切るし、退く事は無い」という明確な主張を続ける事と、
闘うと決まった時にすぐに動ける状態を作っておく事。
そして何より、良い建築を作ること!

港区の再開発ガイドラインの素案が出来たので、再開発関係の人達が動き始めているようだ。
僕もパブリックコメントを書かなきゃいけない。
苦手な作業は十倍忙しい。
頑張る。

作業記録

1125晴れ
「建築と日常」の長島さんの企画。「(つくる)と(生きる)の関係」午前中の見学会と合わせると50人以上の人が蟻鱒鳶ルに来てくれた。とても良いイベントだった。

1126雨
雨だし、ぐったりしてたのでサウナ休み。

1127晴れ
午前中健康診断
作業/型枠解体ほか

1128小雨
作業/現場片付けほか
訪問者/林さん(木の家ネット)、石仏さん。栗秋、建築学会で話し合いらしい。

1129晴れ
作業/床型枠ほか

2012年11月24日土曜日

すいません。

蟻鱒鳶ル保存会主催者として、誠に申し訳ない事をしてしまいました。
イベントの告知をしていませんでした。
11月25日、日曜日すなわち明日、昼一時より
「(つくる)と(生きる)の関係」
映画「サウダーヂ」などの空族(富田克也+相澤虎之助)
と建築家の中山英之さんの対談があります。
蟻鱒鳶ルの地下で。

あーすみません!ボケてた!ツイッターにはしつこく書き込んでたんですが、、、。
1600円です。


主催者は「建築と日常」の長島さん。

後半あたりから僕も出ると思います!

告知遅れてすみませんでした。
わからない事は岡に電話下さい。09031043932。
おやすみなさい!

作業記録

1112晴れ
作業/型枠、鉄筋

1113晴れ
作業/型枠、鉄筋

1114晴れ
作業/型枠、鉄筋

1115晴れ
作業/地下整理、1125の打ち合わせ、長島さんとビデオ係の降矢さん

1116晴れ
作業/型枠、鉄筋、ほか
訪問者/栗秋、高専からの友人で愛知在住、出張ついでにたまにやって来る。

1117雨
雨休み。部屋の片付け。

1118晴れ
作業/打設準備。
訪問者/たけしげ君
※木枯らし一号がふいたらしいが小春日和でもあった。

1119曇り
作業/コンクリート打設。二階の北西角の梁。3.6バッチ。
※午前中小雨混じりで打つかどうか迷ったけど、どうにか晴れてくれた。

1120晴れ
作業/打設の後始末

1121晴れ
作業/現場片付け

1122晴れ
港区の再開発に関するガイドラインの素案が出来その説明会に出る。
※マッティさんエーロさんを家に招く。

1123雨
休み、ぐったり二日酔い。夜MARKのライブ、てつオ、川染くん、ゆうちゃんに会う。素晴らしかった。
1124晴れ
作業/片付け、明日の準備。

2012年11月11日日曜日

作業記録

1106雨
作業休み

1107晴れ
作業/鉄筋、足場

1108晴れ
作業/鉄筋、型枠、解体
※ボロっと材料を歩道に落としてしまう、猛反省。

1109曇り
作業/鉄筋、型枠
※道路側での作業だったので、現場を見るたくさんの人の反応が見れた。写真を撮る人が予想以上に多い。

1110晴れ
作業/型枠解体
※初老の男性が「凄くいいよ!頑張って!」と大きな声で言ってくれる。
※解体して出てきたコンクリートの表情にニヤケっぱなし。もっと展開しよう。
※千秋が珍しく一番上まで上がってくる。台所の位置を相談。

1111曇りのち雨
作業/型枠、足場

2012年11月6日火曜日

「私たちの世界では、世界を創造した神様も動物も、みんな自分の手を汚し、体中ずぶぬれになって、ようやくこの世界をつくりあげたのだ。頭の中に描いた世界を現実化するのが、一神教のスマートなやり方だとすると、からだごと宇宙の底に潜っていき、そこでつかんだなにかとても大切なものを材料にして、粘土をこねるようにしてこの世界をつくるという、かっこうの悪いやり方を選んだのが、私たちの世界だった。」中沢新一「アースダイバー」
という文章を数日前に見かけた、ここ数年何人かの友人に「岡さん、アースダイバーは読むべきだよ」とも言われていた。
今日、プラリと寄った本屋にあったので、躊躇なく買った。
読めるでしょうかね?

写真は雨の蟻鱒鳶ル。ヌメッとした感じに生命を感じる。

2012年11月5日月曜日

作業記録

1104晴れ
作業/錆落とし、鉄筋組み直し
※山内さんから置き手紙あり、うれしい。

1105曇り
作業/足場、鉄筋、根回し。
※近所で設計事務所をやっている佐藤さんがお子さんつれて現場見学。

2012年11月4日日曜日

1029晴れ

作業/材料買い出し、セメント、鉄筋など。
※東北の帰り、妻実家に泊めてもらい朝帰ってくる。洗濯などして昼から作業。
※夜、サトウ君と呑む。

1030晴れ
作業/鉄筋

1031晴れ
作業/打設準備

1101晴れ
作業/コンクリート打設、三階床三枚目、8バッチ。
※手伝いにヤマモッチャンが来てくれる。夜呑む。

1102晴れ
作業/打設後始末作業ほか

1103晴れ
作業/足場組み、片付けなど。
訪問者/小松夫妻
※夜、伊東豊雄さんのプレゼンを聞く。

2012年11月3日土曜日

東北行き

26日、作業が終わりタロウと一杯呑んだ後、ヨハナさん家族と合流、夜中の東北道を走り朝には石巻着。
311後二度目の東北だ。
石巻は、20年ほど前に自転車こいで来たことがあるけどもう記憶もない。
北上川沿いの小さな現場、海から数キロ離れているらしいけど、ここにも20メートルを越える津波が襲ってきたそうだ。
僕の貧しい想像力じゃ、この場に立っても、その壮絶な状況がイメージ出来ない。ただただ穏やかな山の緑、川の流れ、青い空。
一分間に何台も通る10トンダンプと、荒らされた土地から瓦礫を取り除く作業をするおばちゃん達の姿が大切な日常が奪われた事を語っている。

そんな場所にマイケル棟梁の小さな現場がある。
スピードが売りのハウスメーカーの復興住宅がどんどん出来る現状に対して、新建材など使わず、木や土などの自然素材で、心を込めた伝統工法の建築を作れる事を示そうとマイケルさんたちは頑張っている。
マイケルさんはまったく爽やかな人、心が洗われるような現場。
その現場を一日だけ手伝わせてもらった

翌28日は、多くの人達の支援で実現した木造の復興共生住宅を見学した。

建築は未来への大きな投資だ、それは〈希望そのもの〉なのだと改めて思った。
その根本を忘れた無惨な建築があまりに多すぎる。