2012年11月3日土曜日

東北行き

26日、作業が終わりタロウと一杯呑んだ後、ヨハナさん家族と合流、夜中の東北道を走り朝には石巻着。
311後二度目の東北だ。
石巻は、20年ほど前に自転車こいで来たことがあるけどもう記憶もない。
北上川沿いの小さな現場、海から数キロ離れているらしいけど、ここにも20メートルを越える津波が襲ってきたそうだ。
僕の貧しい想像力じゃ、この場に立っても、その壮絶な状況がイメージ出来ない。ただただ穏やかな山の緑、川の流れ、青い空。
一分間に何台も通る10トンダンプと、荒らされた土地から瓦礫を取り除く作業をするおばちゃん達の姿が大切な日常が奪われた事を語っている。

そんな場所にマイケル棟梁の小さな現場がある。
スピードが売りのハウスメーカーの復興住宅がどんどん出来る現状に対して、新建材など使わず、木や土などの自然素材で、心を込めた伝統工法の建築を作れる事を示そうとマイケルさんたちは頑張っている。
マイケルさんはまったく爽やかな人、心が洗われるような現場。
その現場を一日だけ手伝わせてもらった

翌28日は、多くの人達の支援で実現した木造の復興共生住宅を見学した。

建築は未来への大きな投資だ、それは〈希望そのもの〉なのだと改めて思った。
その根本を忘れた無惨な建築があまりに多すぎる。

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