「蟻鱒鳶ル」読みは「アリマストンビル」、友人マイアミが名付け親です。2005年の着工以来、沢山の友人達に手伝ってもらいながら、植物のように、ゆっくりゆっくり出来ている小さなビルです。 蟻鱒鳶ルのコンクリートは、上質の砂とジャリを使い、水セメント比は37%、少しずつの量を箕で丁寧に型枠に入れ、一週間以上水をかけながら養生します。出来たコンクリートはギュッと詰まった感じです。ある研究者には「200年以上保つ」と言ってもらえました。 200年!!想像も難しいとても遠い未来です。 「蟻鱒鳶ルを200年残す価値のある建築にする」事は、凡才の僕にとって身震いし、足のすくむ仕事です。 でも、もう信じているんです。 蟻鱒鳶ルの在る未来を。
2014年1月29日水曜日
今日のツイート、ほか。
一番寒いこの時期に、毎年恒例で九州の実家に帰ります。
大工仕事や力仕事をたっぷり用意して待ってるんです。
昼は久留米でラーメン食べよう。
では。
2014年1月28日火曜日
外の人
日曜日、戯曲家の岸井大輔さんのイベントで、14人の人達が蟻鱒鳶ルへ来てくれた。演劇の人、社会問題の人、、、いろんな種類の人がおられたようだ。インテリ度高し。
僕が日頃接していない類の人達が多く、その人達に蟻鱒鳶ルが伝わってる感じが、とてもうれしかった。そんな角度から褒めてくれるのか!と、幾度も思ったり、、。
今日は、外国の人(三人)が熱心に見てくれていて、声をかけてくれたんで、中を案内すると
「ネンガンダ、ネンガンダ」(念願が叶ったって事だと思った。彼女は慶応に通っていて、毎朝アパートの窓を開け、蟻鱒鳶ルを見ているそうだ)と、何度も言いながら、うれしそうに、真剣に現場を見てくれた。
蟻鱒鳶ルは、建築をリアルタイムで学んでる学生には、ビックリするほど通じない「岡さんて、わけわかんないですね。」など言われたり。
蟻鱒鳶ルは、建築学から随分遠くにいてしまってるのだ。
(建築は、こうあるべき)に、囚われてる人たちにはホント通じない。
逆に、建築に人生ぶっこんでるような人には、驚くほど通じる事ももう知っている。
外の人、内の人。両方に伝わるように頑張ろう。
でも、ホントは外も、内も無いか。
2014年1月27日月曜日
今日のツイート、もうイッチョ!
2014年1月26日日曜日
今日のツイート。
2014年1月25日土曜日
日曜日はイベントです。
蟻鱒鳶ルで開催。岸井大輔さん、齋藤桂太さん、カゲヤマ気象台さん、岡啓輔と共に、『技術の条件』を探ります。 https://t.co/sK00hEguoW←予約制です。(たぶん、あと少し)
天気もどうにか良さそう、気温も高いらしいです。(土曜朝のNHKによると)
蟻鱒鳶ル見に来てくださいね。
2014年1月22日水曜日
今日のうれしいツイート
背伸びたでしょ。
いつものようにコンクリート打設の後始末作業をして、今日は型枠の解体作業をしながら、三階の片付け。
解体の終わった昼過ぎにシートを外す!
そして直ぐに一階に下り、道路に出て見上げる。
移動してまた見上げる、んー!
道路越えてまたまた見上げる、んーーんー!!いいぞー!!
成長しておーる!!!
2014年1月21日火曜日
今日の打設
明朝の最低気温も3度予報と高いのに、夜中から朝にかけて雪が降るかもって、、。
だからもし降り出しても、その頃には少しでも固まってるようにと思い、昼2時には打ち上げた。
今日は3バッチ、量としてはチョロい。が、ね。
打つのはいつでも身も頭もいっぱいいっぱい、大変なり。
激寒の季節になる前に、もう一つ打てるかどうか。
今週が山。
2014年1月20日月曜日
骨の髄まで
カビで黒くなっていてボロボロ、端っこは簡単にボロッといく。
それでも、古いベニアは化学物質臭が少ないし、なんか、味もある。
このベニアは、この前まで「アリマストンビル」と文字を入れていたモノだ。
周りを少しだけカットして、今日も型枠に仕立てた。
あと何度使えるか、鬼なわたしは最後の最後までしゃぶり尽くすように、全ての材料を使っている。
2014年1月19日日曜日
旅
遠藤さんは2012年の真冬に、津軽の竜飛岬から福島の原発を目指して、徒歩で旅をしている。
遠藤さんはフリーの美術キュレーターで、マイアミと繋がってるので時々会うことがある。
僕にとって美術キュレーターなんて、インテリ中のインテリってイメージなんだけど話しを聞いていてそうでもない事を知る
インテリって、ちゃんと理屈を立てて考え抜き行動する人なんだろうけど、
遠藤さんは、自分でもなぜその旅に出たのかハッキリしていない。
その旅の本を自費で出版し、旅から二年近く経った今でもハッキリしていない。
そこを、廣瀬さんが、丁寧に鋭く質問し探っていく。
すると遠藤さんは何かがわかり、「そうか〜、そうだ!!」と小さく納得する。
僕は、時々アリマストンビルを作ってる事を旅に例えている。
なんだかわからないものに引っ張られて、情けない意地とか、アホな発想とか、いろいろな沢山のものに引っ張られて、頭グチャグチャのまま絶望を背負って、ちっこい希望目指して、地上10メートルへの旅へ出た。
やっとやっと、この旅に出た理由を少しづつ理解している。
写真は、食用を過ぎ、観賞用になった玉ねぎ。
2014年1月18日土曜日
バカです。
とても丁寧に多くの事を、色々な角度からきいてくれる。
その質問から、自分だけじゃ思い出しもしなかったであろう事が引き出され、今と繋がっていることを確認する。
アーツアンドクラフト、ウイリアムモリスなどについてきかれた。
こんな建築を作っていて、高山建築学校に通っていて当然の質問なんだけど、
この質問には、自分のアホさを笑うしかない。
僕は、何も知らなかった。
高山建築学校は、間違いなくそういう思想を持った学校だったはずなのに。
モリスも何もかも、名前すら?な状態。
土地を買った頃に石山修武さんのWSに参加し、鈴木博之さんの講義でラスキンの言葉を聞いて!!凄いぞ!!!と思って、少し勉強して「これって高山じゃん、、」て、、。
凄いでしょ、俺の馬鹿さは、凄いよ!
センター試験がダメだった諸君!気にすんな!
馬鹿でも道はある。
もしかして遅熟なだけかも知れん。
楠学問という言葉を聞いた事がある、ユックリ育ったモノは大きく育つ、と。
2014年1月17日金曜日
ありがとー!
その次の日には、DJぷりぷりさんが、僕のことを書いてくれた雑誌を持ってわざわざ来てくれた。文章ちょっと抜粋「……昼の時、夜の時、圧倒的な存在感。完成するのか、未完のままになってしまうのか、僕にとって最近出会ったトラウマである。こうやって文章に書いてみると、またあの場所へ足を運びたくなってしまう。建築は、人間の空間を支配する力がある。」
うれしい。
わざわざ持って来てくれるって、うれし過ぎです。ありがとー!
1月17日、午後5時
5時になっても作業が出来る明るさだ。
今日も寒かったけど、北風がなく辛くはない。
台所の壁作業の続きをしてました。鉄筋組みは難なくやり終えたけど、型枠をのせる根巻きを作るのに苦労、部屋内はどうにかなったけど、外には手が出せなかった。コーナー部、しかも凸凹が多い。最近、新技を一つ開発したのでちょっとは楽。
いつもこの作業が大変なんです。明日、頑張ります!
明日は寒いそうです、雪が舞うかもだと。
2014年1月16日木曜日
台所壁
曲げハッカーで、鉄筋の縦位置を直し、
鉄筋とコンクリート部分のサビ落とし(ここが一番地味な作業)
そういう作業をしながら、本当にこれで良いのかギリギリまで考える。
まあ、良かろう。と思えたら横筋をカット、加工し結束。
でも、週間天気予報によると当分の間、コンクリートを打てるような気温にはならないよう。
寒いね、まったく。
2014年1月14日火曜日
ニュー!
でも、徐々に寒さが増してるから、作業の段取りを間違わないように、
わずかな暖かな日に、コンクリートを打てるように進めなきゃいけない。
写真は今日解体したトコロ、右側は、雪でペッタンコになった一位の枝。
左側は、四角い顔二つ、、、、。これで良いのか?
型枠作りに来てください、。
本気で誘ってますからね、俺、アイデア枯渇やし。
2014年1月13日月曜日
タモリ倶楽部、関西
2014年1月9日木曜日
生牡蠣&ポン酒
そんなブログですみません。
今日は、仕事をしなかったんです。雨予報ではあったけど、あまり降らなかったのでホントは働かにゃならぬのだが数日前ある女性に「あなたに会って意見が聞きたい」と電話があり、その誘い文句があまりにきっぷが良いんでね。
彼女のことは、数十年前から知っていて(踊りの師匠の先輩)、ただずっと怖い人くらいに思っていた。目がキッとしてて、甘えた感じが微塵もなく、、、。
舞踏家・中嶋夏さん。大野一雄さんや土方巽の直弟子。
舞踏家って凄いんですよ。夏さんも、70才になられたそうだが、もっともっともっとを目指しておられる。それは先日夏さんの、三田慶応ノグチルームでの踊りを観ていてもわかる。
50・60若造です。
80過ぎて、ドガーッと世界に開いて100過ぎても踊りまくりの大野一雄という大先例があるしね。
そろそろそういう老齢に入ってきた、舞踏家たちが沢山おられる。
コレは楽しみですぜ!まったく!!
ポン酒終わって、焼酎、筑前煮。
夏さんは用事のあと、あなたの現場に行きましょう!と蟻鱒鳶ルにも寄ってくれた。
目が違う。
人生を表現にブッコンでる、生き様のある人の目は、違う。
その目に耐えうるのか、いつも僕は内心ビビる。
今日は、この冬初めての、生牡蠣一パック食べ。
私は、もう3年連続で牡蠣に中っている、ビビる事だらけだね、人生。
写真は、最新おニューのコンクリート。
右側の方は、日芸の町田さんの型枠による。
写真じゃわからんしょ、どなた様も見にいらっしゃいませ、よ。
2014年1月7日火曜日
NHKみてて
「セルフ」なぜ自分がそう考えるに至ったかを語る
「アス」その問題意識はどう皆に関わっているのか、皆の問題なのかを語る
「ナウ」その為に、今、どう行動してるのかを語る
みたいな事を話していた。
それに対して糸井重里さんが「セルフのトコ、自分の動機の部分が、自分はとても小さい」と言っておられた。僕は「へんたいよいこ新聞」「YOU」の頃から糸井さんファンで、糸井さんのそういう感じに共感していた。芸術家には足りてない感じ、、。
自分の中から湧き上がる熱い必然性が無い、、、、。
僕も小さい、小さい動機をかき集めたらいつの間にか、「蟻鱒鳶ル作る」になった。
ちあきに作ればと言われて、うん、と答えたくらいからスタートしている。
そんくらいだ。
そんなに、偉そうにカッコ良く語るべき動機なんて無い。
でも、でも、、
その奥には、自分にすらわかってなくっても
ちゃんと世界や、未来やにちゃんと繋がる動機があって欲しい、あるはずだ、と思っている。
祈りだ。
とりあえず
ただ消すはつまらないなー、と思っていて、、でも良いアイデアは無い。
自分にはよくわからない隣人に、とりあえず、声をかけてみると。
セメントペーストが余ったので、少し薄めて、筆で、書き初め気分でザザッと縁取ってみた。
お近づきから。
でも、ホントなんて描いてあるんだろう?
J◯◯S◯◯???
2014年1月6日月曜日
コンフォルト2月号
建築・インテリアの雑誌です。
取材が決まった時に編集者さんが「取材は、建築が凄くわかる人と、全然わからない人とどちらが良いですか?」と訊かれ、「どっちでも、、良いです」くらいに応えると「じゃ、わからない人でいきましょう!」と決まった。
来てくれたのは、少女漫画の私設図書室も運営してるという作家の中野純さん、カメラマンは以前、個人的な興味で一度来てくれていた中里和人さん。
中野さん「月の岬の聖なる坂で天を目指して新築中の遺跡」などと書いてくれている。
そうだったのか!天を目指すぜ!!
2014年1月3日金曜日
仕事はじめ
仕事、仕事ー!
今年もちゃんと悩んで行動してをグッタリするくらい懸命に繰り返して
「やっと岡もこういうことが理解出来るような人間になったか」と言ってもらえるくらいに成長したいものだ。
そして、その成長をしっかり蟻鱒鳶ルに刻む と。
ここ数年、僕は蟻鱒鳶ルと共に成長してるはずなんです。
ホント、こんな馬鹿のままじゃ嫌!
もっともっともっとー!!
皆々様!!今年も蟻鱒鳶ル、岡啓輔共々よろしくお願い致します!!
2014年1月2日木曜日
あけましておめでとうございます。
元旦に、ちあきの実家で暇なので、散歩がてら駅前まで歩き、
甥っ子もいたのでアニメだろうとジブリの「かぐや姫」を観たんです。
で、夜、なかなか寝付けないほど興奮したんです。
アニメーションで描かれる、草花、虫、けもの、子供たち、野山の表現にまずやられちゃって、あの感じ!好きでたまらない!!
で、物語の深さとかさ、
もう、だいたい、原作が良過ぎ。
あぁ、これが、日本人の、死生観、宗教観なのだな〜、そうだよな〜と思ったり。
輪廻転生っつうのはこんなイメージで信じられてるんだな〜とか。
で、「わたしは、生きる為に、生まれてきたのに、、、」というセリフ。
ブワッ!ときた!
オレだって!
「生きる為に!
生まれてきたのだ!!!」
そうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだそうだ!!!
で、二階堂さんの唄!!!
グワァっ!!!
高畑勲さんの映画にはじめて感動した。80才に近い歳で、こんな境地に至る。
平安の昔に通づる深いトコを知り、
自分の素直さを(素直に表現する)表現を獲得し。
自然と共に生きるサンカへの賛歌!!!!!!!
あー!!!
また、観よう!
人間凄いなと思う。
頑張ろう、オレも頑張ろう!
あー、頑張ろう今年もよろしくお願いします。