2011年12月22日木曜日

大良さん

西沢大良という建築家を目にしたのは二回目だったと思う。
一度目は氏の叔父さんで僕の師匠、高山建築学校創設者倉田康男の葬式だった。その時は、あぁ、売れっこの建築家さんだな〜、という程度の印象。
二度目が一昨日の建築雑誌展トークショー。
シワ深く、白くなった髪を立て迫力がある。
「倉田先生みたいだ、血か」そんな事を思う。
話す内容は氏の弟で日本を代表する建築家、西沢立衛さんのとはまるで違い、とても社会的で過激。「多摩ニュータウン、タワーマンション、あれは生産手段を持たず賃労働するしかない人々の為に用意されたスラムだ」
311以降も相変わらず、軽めの話しばかりが目立つ建築界に於いて重要な人物だなと認識した。
弟の世界的な活躍を横目に彼は彼の目指すべきトコロに向かってじっくり進んでいるのだ。
頑張ろ。

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