ユーラシアの端の島から逆端の島までやって来た。何しに来たのか?
展覧会のオープニングに招待されたので、がとりあえずの理由。
蟻鱒鳶ルが連れてってくれる旅には出来るだけ行こう、と決めている。
広島、金沢、水戸、ローマ、ロンドン。
蟻鱒鳶ルが展覧会に誘われた理由は、客観的な蟻鱒鳶ルへの評な訳で、それを知る事はとても勉強になる、よりわかる為に現地へ行き、他の展示を併せ見て、いろいろな声を聞き考える。
僕は本を読まないから、こういう考える機会を大切にしなきゃいけない。
いつも、展示とその街は、何だか、導きのように感じている。
広島の街を見て「伝える事の大切さを伝える街」だと感じた時から、
今、コレを知り、コレを考えておくべきだと、マイ神サマおっしゃてるな、と。
展覧会のオープニングパーティーである人に会って相談したかった。という理由もあった。それはチアキが発案し、え??と思ったけど、結果ちゃんと会え、泣き言混じりで悩みを聞いてもらい「君はやれる、君の経歴を見ればわかる」と、力強く励まして頂いた。
数ヶ月前ローマで、ローマンコンクリートで作られ2000年という時を経たパンテオンに建築のもつ根源的な力を見て熱く感動した。
それとは逆で、現実を見たいと思った。
ロンドンという分厚い歴史が在り、更に、世界の中で激しく蠢く最先端の現代都市を見て、あふれ返る問題の複雑さを感じ、一筋縄ではいかぬ事を思い知る必要が僕にはある。
世界の片隅で、ほぼ日本人しかいない巨大な田舎町東京でウダウダ考えてるだけじゃなくって、一回で良いから世界中から人が集まる大都市で考えたかった。
世界の現実を見、冷静になり、僕の問題意識がどの辺に位置してるのかを漠然とでも良いから知りたい。
ロンドンには、きっと蟻鱒鳶ルを作り切るに当たって見ておかなきゃいけない何かが在るはずだ。
ロンドンのワッツさんが内燃機関を発明し、産業革命が起き、爆発的に膨れあがった建築の需要に、鉄筋コンクリートという新しい工法で応えた。
その新工法に、モダニズムという美意識も与えられた。
でも、その急速な工業化に危うさを感じたラスキンやモリスが手で作る事の大切さを訴え、アーツアンドクラフト運動をはじめる、そういうのがどう残っているのか、。
鉄筋コンクリートの事、モダニズムの事、手作りの事、、
ロンドンで考える事は山ほどあった。
鼻息は荒かったはずだ。
が、しかし、行きのブリティッシュエアラインが寒過ぎて風邪をひいてしまった。
あまり活発にアレコレ見回るような事は出来ず、バスの二階席やアパートの窓から街並みを見ながらボーッとした脳で考えてた、 これはこれで良いな、なかなか味のある十分なロンドン滞在だったと思っていたんだけど
カ・エ・シ・テ・ク・レ・ナ・イ。
ヒースロー空港で空席待ち。
只今、五日目にアタック中、午前の羽田便はすでにアウト。
景気が良く、季節が良いロンドン、世界中から人が集まる。
日本は年度の境目、、混むわな、そりゃ。
「待つ」って凄い、
哲学的な思考に入っちゃう。
なぜ、俺は焦っているのか?
待つ事の一体何が不安なのか?
とても贅沢な修行です。
コレはね、マイ神サマの「慌てんな!もっともっと冷静になりな」という教えなんです、たぶん。
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