2012年3月5日月曜日

何に依るか

何に依るか?
作る事の悦びに依る。
そう言い切りたい。
のだが、そう簡単に言わせてくれないのが建築の大きさ、深さ、困難さだ。でもそここそが建築の面白さだとも感じている。
普通に日々の作業の多くがしんどい。キツい冷たい暑い汚い痛い怖い、、。
特にコンクリート仕事は扱う材料全てがズッシリ重い。身体はぐっしょり疲れる。
でもこのくらいの事はラジオと鼻唄で軽く乗り切る。
ただどうして良いのか解らない作業、事態がチョイチョイ現れる。
建築を作る事のある部分だけをやっていても(例えば設計)その仕事範囲の広さに愕然とするのだが、今、僕は、建築全てを相手にしているのだ。ただ事じゃない。万物創造の神様の仕事をやらせてもらっているようなことでビビリます当然。
全く把握出来ない見知らぬ広大な世界を勝手などこぞ目指してテクテクと歩いて旅してるようなもの。
知らない事、考え方すら解らない事が次々に現れる。調べる事で理解出来ることもあるが、そもそも調べれない事も多い。わずかな知識と経験を頼りに、こうじゃなかろうかという仮説を立てながら、どにかこにか進む(解決先送りというのも多い)
つくる悦びの溢れた建築を目指すけど、蟻鱒鳶ルには、作る事の辛さ、困難さ、作っている僕のショボさ、全てが包み隠さずズルムケに現れる。
僕の建築は 僕の踊りと同じだ。

僕に依って作られ、ただ僕を曝す。

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