2013年2月12日火曜日

コンクリートの打設が終わると、その部位は一旦終わり、一週間後型枠の解体をするまでは、水をかけ養生するだけ。
次の部位にとりかかる。まずは、次のコンクリートに入ってしまう鉄筋と、接合部になるコンクリート面の錆落とし。
マスクなど着け、ワイヤーブラシでひたすら落とす。
鉄筋の錆は、粉をふく感じになると駄目だそうで、薄っすら錆びているのは問題無しとの事。
コンクリート面の錆は、理屈は知らないけど、無い方が、まあ、良いんじゃないか。という僕の判断。
錆は愛おしい。
地球の中でゆっくり寝ていた鉄が、人間様の都合で掘り起こされ、溶かされたりして、現場にやってくる。苦手な酸素と雨に晒され、錆ポロポロ身をとかしながら、相棒のコンクリートを待つ。コンクリートに包まれると、アラ不思議!錆は消えてしまう。酸化鉄がコンクリートのアルカリ性で、うんとかかんとかイオン化何とかで消えてしまうのだそうだ。
コンクリートと一体化し、建物が壊されるその日まで、地震や何やから建築を守ってくれる。
ありがたい。
コンクリート壁面の錆は、見えなくなったけど、確かにその中にある鉄の存在を語ってくれてるんだ。
だから、僕は壁面の錆は落とさない。
愛でる。

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