2014年12月11日木曜日

俺は20世紀に、21世紀を描いてた。

今朝、布団の中でしたツイート。
「@OkaDoken: 寝てて気付いた。俺が20年くらい前に設計したのがほとんど金沢21世紀美術館だった。
雨だし、後でブログに書きます。」

起きて数時間後、アレ?昔、この事、気付いてたんじゃなかったっけ、と自問。
でも、まあ良いか「すぐ忘れるから、何度でも新鮮に感動」なヤツですんで。

僕は蟻鱒鳶ルを設計する直前まで、建築の恣意的な表現を消そうとしていたんです。その頃ある小さなコンペがあり「幻想の建築」というお題が出されこんな絵を書きました1995年頃。

ガラスの一万倍くらいの透明度の直径100メートルくらいの球体があり、それを掘り抜いて建築を作る。なにも見え無い建築。
廊下を歩く人は空を歩いてるように見え、隠れたい人はカーペットとカーテンで閉じる、四角い箱が宙に浮く。

この考えを、現実に落としていくと、金沢21世紀美術館になる。
大きなガラスの円、四角い展示室。
同じだ。

僕はこのラインから撤退して、ひっくり返して、蟻鱒鳶ル。
撤退して良かった。自分が作ったものを「亡霊のようだ」とか思いたくない。

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