2013年3月17日日曜日

死んだ先

最近、未来を考えている。
蟻鱒鳶ルは、とりあえず僕と妻の住居として作ってる訳だから、僕らが生きている間に、「どうぞ、ご自由に、どこでもご見学下さい」という訳にはなかなかいかない。
でも、死んでしまったら、沢山の人達が集う場になって欲しいと思う。
僕らの寿命は後数十年に違いがないんだけど、蟻鱒鳶ルの寿命はまだまだ200年ほどあるわけだ。
蟻鱒鳶ルにとっては、僕らが死んだ後の方が、ずっとずっと長いわけだ。

地球を一年半かけて掘った地下室は、大きく丸く座って、ロウソクでもつけて、丁寧に丁寧に語り合う場になって欲しい。
僕は、そういう事をするのにとてもバッチリな雰囲気のある空間になっていると常々思っている。
昨日、その名前も考えた。井戸を掘るからね、耳をすませば水の音も聞こえると思うんだ。「井戸端会議場」、っての。ふっ。
東京にはこの「井戸端会議場」があるべきなんだよ、地球を感じれる会議場、風吹くし、地面からミミズとかも出てくるし、語り合えるぜ、夢とか希望とか、正直な思いとか!
「来るべき会議大ブーム」のメッカみたいな場になるよう頑張って作る!
井戸は部屋の真ん中、車座の真ん中がいいかな。それはやり過ぎか?

こういう未来をバッチリ段取ってから死のう。
死んだ先をデザインするんだ!
建築ってのは本来そうあるべきなんだ。



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