2013年3月17日日曜日

御一行様

現場の少し先にマイクロバスが止まった。
大きなカメラを手にした西洋人の方々が、ワラワラ降りてきて丹下健三設計のクゥエート大使館に群がり、アイドルの撮影会の如く、バシャバシャ撮っている。
と、一人、二人が蟻鱒鳶ルに気付き、やって来る。
あっという間に、流れはこっちに。
あっという間に小さな蟻鱒鳶ルは、ガタイのデカい外人さん達に包囲される。
次の予定が迫ってたので、今すぐにでも、現場を出たかったのだが、「中を見せてくれ」圧力に負け、開門。どっと入って来た。
そんなに有名ではないクゥエート大使館の建築をわざわざ見にきたコアな連中だ。
蟻鱒鳶ルを見逃がすはずは無い。
「君はアーティストか?アーキテクトか?」
「君のフィロソフィーを教えてくれ?」
などと次々に質問してくるが、英語力中一一学期の僕にはサッパリわからない。
「英語ワカリマセーン!スミマセーン!」とニヤニヤ対応。
「もっと奥を見せてくれ」などのリクエストを無視し、
「すいませんね〜!用事があるんです。」
と現場を後にした。


この様子を見ていた近所の幼稚園児Kちゃんは、お母さんに訴え、僕の妻に電話させ蟻鱒鳶ルの危機を伝え、ベランダから彼らの動向を監視してくれてたそうだ。
ありがたし。

丹下さんに勝ったな、などとアホツイートしてみたけど、違うね。
小判鮫商法みたいな感じやね。

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