2013年7月15日月曜日

白いのあげます。

高山建築学校2013参加者募集中!

高山建築学校は飛騨高山の古民家を拠点とし、自分の頭の中で考えたものを自分の手で作り出す、セルフビルドを中心とする創作活動を実践する場所です。 その創作活動とは、不確かで移ろい行く世界の中に、自分がリアルにイメージできる確かな像を描き出し、自ら実現させることです。 高山建築学校とは、このような各々の活動のベクトルが幾重にも折り重なり交錯することでできあがる場の総体です。

今年の高山建築学校は、一つのコンクリートブロックを打設する事から始めます。そのコンクリートブロックとは、TASS-WALLと呼ばれる、学校の敷地内にある一群の組積造の壁を構成する部品です。
1989年に建設が開始され1998年に中断されるまでの10年の間、学校の主な活動であったTASS-WALL建設を、まず一つのコンクリートブロックを据えることで再開しようというプロジェクトです。

それは止まっていた時間を再び進めるということと同時に、TASS-WALLが構想された1987年から現在の2013年までの、私たちをとりまく周辺環境の変容を、当時と同じ作業を反復することから捉えてみる定点観測作業でもあります。 当然ながら、TASS-WALLをとりまく環境も大きな変化を迎えました。建設当初は森に囲まれ地面から盛り上がるように立ち上がっていたTASS-WALLの壁も、現在は国道と擁壁に囲まれ、周囲との関係の調停が失われたまま現在に至ります。 このような、私たちをとりまく世界の変容を、実際に当時と同じコンクリートブロックを製作する作業を通じて熟慮し議論すること、これを今年の最初のプロジェクトに据えたいと思います。

また、ただ過去を反復するだけでなく、現在の環境の断片を取り込み活動を進めるならば、私たちがそこに描き出す像はTASS-WALLの構想当初とは異なる地点へと到達するはずです。 その情景を映し出す脳と実際に製作物を作り出す手の間に、一本の確実な回路を通すことを目標にして、今年の高山建築学校の開校をここに宣言します。


これは、僕が書いたんじゃなくて、学生が書いてくれたモノです。
俺より100倍知的な。

高山建築学校、来るべき人は、どうぞ必ず来てください。
必ず良いので!

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