2014年6月22日日曜日

一回的

矢部史郎さんという人のブログ「原子力都市と海賊」の「主体について」http://piratecom.blogspot.com/2014/06/blog-post_18.html?spref=tw
から抜粋。

 【一人目の男は、ある冒険を二度は起きないものとして経験した。彼はどのような結果になるかわからない特異で一回的な冒険に身を投じたのである。それに対して二人目の男は、頭で考えた方法で運命を操作できると信じてしまった。彼は良い結果を得ることだけを期待して、のるかそるかの冒険に身を投じる真剣さを失っていた。彼は実践にたいして斜に構えていた。つまり、運命を舐めてかかったのだ。
人間は事物を空間的に把握することには長けているが、時間を把握することまではできない。決定の瞬間、タイミング、流れの形成、チャンスを、あらかじめ把握できる者はいない。決定はつねに賽の目を振るような賭けを含んでいて、その決定がまずかったとしても、時間を巻き戻すことはできないのである。実践はつねに一回的で、だから、特異なのだ。】

僕は矢部さんのように、論理的に考え、キチンとした文章にまとめ上げる事など、まるで出来ない人間だけど、矢部さんのこの考え方の大切さが良くわかる。
こういうことを考え続けた挙句、蟻鱒鳶ルを作ろうと考えた。
建築こそ、つねに一回的で、特異なものだと考えたのだ。

これは、こうすれば上手くいくというマニュアルに乗って作ってしまったら、行為は苦労や悦びなどの様々な感情を失い、ノッペリとしたモノに成り、結果現れた建築は何も語らない死んだような建築になる。
建築の特徴であるはずの、一回的ということを、建築の素晴らしさの最も大切な一つと捉え直し建築を作りたいと考えたのだ。
そうすれば建築はもっともっと生き生きとした姿で街に現れ、
人々にもっともっと様々なことを語りかけるはずだ。


そして、一つ前に弱音とか、頭ガチャガチャなんだ、とか書いたけど、
そんなのは、もうずっと続いてるんです。
僕は、冒険に出てるんです。それは自覚しています。
怖くて怖くて眠れないなんて当たり前です。
でも、それを超える大きなワクワク感があるからやってるんです。

きのう夜中ジッと考えていました。ちょっと見えてきた。
頑張れ鱒!!!
今日は、友達が何人も来て話しを聞いてくれた。
ベリーサンクス!!!

希望を育てた。
信じれるくらいに育ったから、それを現実にする為に冒険に出た、と。

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