2014年6月25日水曜日

TASKEサンキュー!

友人のTASKEです。
詩人、ミュージシャン、お笑い、イベンター、、、、。
いくつかの障害を抱えているけど、ショボい言い訳なんかしない、生き様と呼べる人生を堂々と歩んでる男。
最近は活躍の場を広げ、都内ではいつも沢山のイベントを企画し出演し、NHKのバリバラという番組にもちょこちょこ出ています。(この写真はバリバラのお笑いチャンピオンになった時のもの)

僕は、蟻鱒鳶ルの作業が忙しくなるまで、TASKEのバックダンサーとして、地方回りをしていました(男二人の珍道中、いつも楽しかった)
僕は、その時に(即興で踊ること)を徹底的に試しました。
何に依って踊るのか?
そればっかり考えていました。
基本はTASKEの音楽に耳をすます、お客さんの表情や服装、動き。会場の雰囲気、床や壁の模様、質感。置いてある一つの椅子。照明器具の感じ。会場に入る前に見たその街の雰囲気、さっき食べた焼きそばの味、もう、あらゆることに心を開き、身体を開く。
自分の動き、TASKEの反応、お客さんの反応、ドンドンドンドン自分に入れていく。こうして何かを掴み踊りに持っていく。

ただ、この流れが作動しない事も多かった。
せめてネガティブなモノでも湧き上がれば、チクショー!!と踊るのだが、それすらこない、何やっても白々しいような思いになるだけ。
そんな時は、何もしない。舞台の端に正座したり、寝転んだりしていた。惨めで、悔しくて、、。
TASKEがありがたいのは、それでも「岡踊れ〜」などは決して言わず、そっとしておいてくれたこと。
TASKEがいつもそうしてくれたので、僕は堂々とこの無茶なプランを実行出来た。
そして、稀にだけど、とても良い踊りをやれた。
それは、何よりも大切な僕の宝のような経験となった。
どんな時に、良い踊りが生まれていたか?
たまに上手くいった成功体験を、もう一度やろうとすると、ほとんど駄目だった。
そういう舐めた態度の時は、まぁー無惨だった、恥ずかしいだけ。
だから、予めやる事を決め、設計図を書くような事はドンドンやらなくなっていった。
そういうのは、そもそも、未来にも、今、現在にも真剣に向き合っていないのじゃないか?
未来を信じ、希望を膨らませるのなら、
今ココという一回をとても貴重な機会と捉え、何にも甘えずに、全力で祈るように一か八か賭けるように頑張り抜く。
そういう一回一回の積み重ねだけが、可能性を信じ続けた実績だけが、未来を切り開いていく力になるのじゃないか?
こういう考え方が、TASKEと舞台を重ねながら徐々に強く成っていった。

こうやって建築も作ってみたい!
一品生産の建築は、こんな感じで一回一回の行為を大切にインプロビゼーションとして作っていく事に、ピッタリじゃないか!
美的に凄い最高なモノなどなかなか出来ないかもしれないけど、
生き生きとした建築が、作った人間の数だけ、まるで世界そのもののように現れるんじゃないか?
これは、建築の本質に適ってるやり口じゃないか!

そういう思いに至り、単純過ぎる僕は、コレで建築に突っ込もうと考えたんです。

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